【シンガポール事務所より】2023年4月のシンガポールの状況
みなさん、初めまして。アル・スール シンガポール事務所の石原有起です。
今後、私からはシンガポール起業に関して、VISAの状況、生活コストなど現地の情報をタイムリーにお届けしていきます。
2023年4月現在のシンガポールは、すっかり数年前のように活気が戻り、街中では観光客の姿も多く見かけるようになりました。
そこで今回は、シンガポールで事業展開をお考えのみなさんへ、まずシンガポールという国と、ここ数年のコロナ・パンデミックを経て変わったシンガポールの現在の状況に関してお伝えします。
◆都市国家としてのシンガポールの特徴・公用語・生活者の属性は?
東京23区とさほど大きさの変わらない小国ですが、都市国家として急速な発展を遂げてきたシンガポール。
この国は、人口の約7割がシンガポール人(シンガポール国籍)、3割が外国人というコスモポリタン国家です。
英語が公用語の中心ですが、公共の場所や文書では中国語、マレー語、タミール語が併記されることが多く、パンデミック中もリー・シェンロン首相がお茶を飲むたびに、英語、中国語、マレー語を切り替え、3ヶ国語で演説を行い、SNSで話題となっていました。
複数の言語を話す住民が共存し、それぞれの宗教や生活スタイルが尊重され、ダイバーシティを肌で感じられる国。さらに、気候が暖かく、交通の便や治安が良いという環境から、外国人の起業家にとってもビジネスを展開しやすい国と言えるでしょう。
◆2022〜2023年現在のコロナ対策の変化・現在の状況は?
2020年〜2021年ごろ、シンガポールは、コロナ禍の入国に際して、かなり厳しい措置を取っていた国の一つと言えるでしょう。一例として、マスク着用ルールや、外で行動する人数に制限を設けるなどの条例が作られ、違反すると罰金が課されたり、私たちのような外国人居住者の場合はVISAを剥奪され、国外追放されるなど厳しい措置が行われていました。
しかし、段階的にルールは緩和され、2023年2〜3月ごろには公共の交通機関でのマスク着用義務も撤廃され、ほぼ通常通りの生活に戻ることができるようになりました。
シンガポール保険省によると、2023年4月現在では医療・介護施設(病院の病室、診療所、老人ホームなど)で患者や利用客との交流が生じる場合、訪問者や従業員、患者同士のマスク着用を“習慣”として求めるという、ごく小さなルールが存在するのみとなりました。
入国に際してワクチン接種の義務もなくなったため、日本や他国とシンガポールを行き来する出張者や旅行客もかなり増えている印象です。また、2022年後半ごろから大規模なイベントも通常通りの規模で開催され、もうすっかり以前のような活気ある状況と言えますね。
次回からも、シンガポールの物価やVISAの状況について、色々な情報をお届けする予定です。お楽しみに!
シンガポール事務所/石原有起